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チャールズ・ディケンズ(Charles Dickens)の書いたものはほとんだ読んだが、途中で投げ出してしまいたくなるようなものはなかった。 この人は、英語の物書きとしては天才なのであろう。 とにかく読んでいて面白い。 読者を飽きさせることのない英文を、 次から次にくり出していく才能。 この才能にかけては、 英語の文章書きで、ディケンズの右に出るものはいないだろう。 そういう意味では、ディケンズは正に英文書きの天才なのである。 「イギリスの長い歴史の中でも、 文学的才能と文学的成功の二つを同時に兼ねそなえていた者は、シェイクスピアとディケンズ以外にいない」 これは、あるイギリスのテレビ番組の中での発言であったが、まさに至言であろう。 世界文学の歴史の中で、光り輝くイギリスの2大巨人。 それがウイリアム・シェイクスピアとチャールズ・ディケンズだ。 ディケンズはヴィクトリア朝時代を代表する小説家ですが、ディケンズの英語の特徴は、 駆使される語彙の豊富さと文章の巧みさにあります。 単純にいうと、いろいろな英単語がたくさん使われており、 英文そのものも、味わいのあるものとなっています。 中には難解な語句も多数含まれていますが、 このことが彼の作品をいっそう魅力あるものにしています。 ディケンズの英語は、英文としては難解な部類に属し、かなりの語彙と読解力がないと楽には読めません。 このことは、たとえば現代作家と比べてみるとよくわかります。 ディケンズと比較すると、 現代英文作家の語彙は貧弱に見えます。 英文自体もcheap(安っぽい)なものに、どうしても見えてしまいます。 しかし、これは現代作家の語彙が本当に貧弱だということではなく、 ディケンズの英語の語彙が豊富過ぎるのだというのが、より真実に近いことなのでしょう。 辞書なしでディケンズを読めるということは、 たとえ英米人であっても、 かなりの語彙力と教養を兼ね備えていることの証明になると思います。 ディケンズの英語が読めれば、 小説に関しては、他のどの英文作家の作品も楽に読むことができます。 それは、源氏物語を読むことができれば、 日本の他の古典作品は、楽に読むことができるのと同じです。 学校の成績や入学試験に、 速攻で役に立つということはないかも知れませんが、語彙の増強とか構文把握という点では、 ディケンズの英文は、現在でも十分に存在価値を持っています。 だいぶ前のことになりますが、 ペンギンのペーパーバックの原本を買って、 中野好夫さんの名訳を参照しながら、 逐語訳的に読んでいったものですが、 こうした非常に手間のかかる味わい方をしていたことも、 今となっては懐かしい思い出となっています。 なかでも、その場面場面に応じて、 印象的なイラストの挿絵が盛り込まれていたわけですが、 このことがまた、ディッケンズの作品を強く記憶にとどめるのに、一役かっていたといえるでしょう。 ついでですのでつけ加えておきますが、 ディケンズやシェイクスピアを読むきっかけになったのは、バートランド・ラッセルの存在でした。 ラッセルの著作を読むと、 ディケンズとシェイクスピアの作品や登場人物の話が、数かぎりなく出てきていました。 ラッセルは子供のころから、この二人のものはよく読んでいたようです。 ラッセルがこよなく愛したこの二人の作家についての愛着が、 そっくりそのままこちらにもうつってしまったというのが、 本当のところでしょう。 ラッセル自身も、 特にディケンズからそうとうの英語を学んだようです。 このことはラッセルの書いたものを読めばすぐにわかります。 最後に、英語の語彙補強の意味も込めて、 いくつかの作品名を挙げておきます。 ● Great Expectations(大いなる遺産) ● Bleak House(荒涼館) ● The Old Curiosity Shop(骨董屋) ● A Tale of Two Cities(二都物語) ● The Pickwick Papers(ピクウィック・クラブ) ● Hard Times(ハード・タイムズ) ● Our Mutual Friend(互いの友) ● A Christmas Carol(クリスマス・キャロル) ● Little Dorrit(リトルドリット) ● David Copperfield(デイヴィッド・コパーフィルド) |
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