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英語の勉強において発音は非常に大事です。
まちがった発音は誤解を招き、
最悪の場合は、そもそも言葉として通じません。
受験勉強をしている時は、
発音問題に出るものは別として、
英語の発音には特に気を使ったことはありませんでした。
しかし、英検1級を受ける段階になって、
発音の重要性をしみじみと認識するようになりました。
正しい発音ができていなければ、
英検1級の二次試験など到底突破できないわけですから。
自慢話のように聞こえるかも知れませんが、
一度だけ発音のことで注意を受けたことがありました。
日本に来ていたハワイ大学の言語学教授に、
「f」の発音の不完全さを指摘された時です。
この指摘も、
自分の方から、
「どんな小さな欠点でもいいから言って欲しい」と頼み込んで、
わざわざあら探しをしてもらったものでした。
英検1級に無事合格できたことや、
ネイティブの外国人との会話の最中に、
発音のことで文句を言われたことはありませんでしたが、
これはすべて、
発音の急所・ポイントを把握していたからに他なりません。
英語の発音改善には、
必須ポイントをしっかりと押さえた上で勉強する必要があります。
これだけ押さえれば話せるという、
発音の必須ポイントを5つにまとめました。
これだけ押さえておけば、発音に苦労することはそれほどありません。
確実に自分のものにしておきましょう。
◎英語発音マスター
1 「L」と「R」
英語のLとRは発音が全く違います。
Light【lάɪt】は、日本語の「ライト」と音がほぼ同じですが、
Right【rάɪt】は、「ゥライト」という感じで発音します。
口の中で舌先を一瞬ほんの少し上に丸め、
どこにも接触させないで、「ゥラ」をあたかも一つの音のように発音するのがコツです。
英語の「R」は、軽く発音するのが秘訣ですが、
最初はうまくいかなくても、何回も練習するうちに出来るようになります。
2 「Th」と「S」
英語の「Th」も、日本人にとっては厄介なものです。
Slow【slóʊ】は、日本語の「スロウ」に近いですが、
Throw【θróʊ】は、「スロウ」と発音しても、英語のThrowにはなりません。
英語の「Th」は、舌先を軽く上下の前歯の間に挟み、
瞬間的に空気を吐き出すようにして摩擦音を立てます。
また、発音した後は、素早く舌を後ろに戻すようにします。
この発音は、わりと早く習得することができると思います。
3 「B」と「V」
英語の「V」の音も、「B」の音とは区別しなければなりません。
Binary【bάɪnəri】(二進数)は、日本語の「バイナリィ」に近いですが、
Vinery【vάɪn(ə)ri】(ブドウ園)の「V」は、
上の前歯で下唇を軽く噛んだまま「ブ」と発音します。
この時、下の唇が軽く振動します。
これが英語の「V」の音である「ヴ」です。
この発音も、練習しているうちに自然に音が出るようになります。
4 「F」
日本人の英語発音の盲点になっているのが、
この「F」の音でしょう。
英語の「F」は、日本語の「はひふへほ」とは違います。
Flower【flάʊɚ】の「F」は、
上の前歯で下唇にかるく触れ、
この状態のままで息を吐き出します。
この時に、歯と唇の間から空気の漏れ出る音が、
英語の「F」の音なのです。
この音も日本語にはないものだけに、
発音の練習・訓練が必要でしょう。
5 「Wh」
語頭の「Wh」の音も、日本人にはちょっと厄介な代物です。
White【(h)wάɪt】は、日本語の「ホワイト」ではなく、「ゥワイト」に近くなります。
英語の「Wh」の場合、「h」の音は省略するnativeも多く、
発音記号でも上記のように【(h)wάɪt】表記されます。
ですから、
「ゥワイト」のように、口をすぼめて「W」を発音することで代用できるでしょう。
ただし「Who」は例外で、【húː】「フー」と発音します。
 
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